チェコ料理 No.14 チェコ風リンゴのパンプディング Žemlovka ジェムロフカ 
Ma Vlast 127 202209
チェコ料理研究家 村田祐生子
チェコでは都市部の住宅街でもリンゴ、洋ナシ、アンズなどの果樹が季節ごとに花を咲き、実をつけます。私が住んでいた家でも毎年たくさんリンゴが採れました。小さくて酸っぱいリンゴでしたが香りは高く、取ってくると部屋中リンゴの香りに包まれるようでした。そのリンゴの使い方で友人に教えてもらったのがこのリンゴのパンプディングŽemlovka です。リンゴとバゲット、卵と牛乳が主材料。カットして重ねてオーブンへ入れるだけ、と作り方はシンプルです。表面はカリっと焼け、リンゴは生で使うのでサクッとした歯触りが残り、カスタード味とマッチします。日本ではフレンチトーストのように朝食に、また学校帰りのお子様のおやつに牛乳となどに、いかがでしょうか。語学講座のアネタ先生によればチェコでは昼食のメインとして出されることもあるそうです。酸っぱそうなリンゴを見かけたらぜひおためしください。バゲットは焼きたてではなく、一日置いたものの方がカスタード液のしみこみが良いそうです。
材料 (20ⅹ26センチの耐熱容器の場合)
リンゴ 小 2個
バゲット 1本(1センチ厚さに切る。容器に2層に並べられる枚数を用意。)
牛乳 350cc、 卵 2個
グラニュー糖 50グラム、無塩バター 40グラム、 レーズン 30グラム
シナモンパウダー、 粉糖 、
- 耐熱皿にバターの内10グラムを塗る。残りの30グラムは溶かしておく。
- リンゴは皮をむき、芯を取り、6つに切り、薄切にする。
- 牛乳を人肌くらいに温める。ボールに卵を溶き、牛乳と溶かしバター、グラニュー糖を入れよく混ぜる。
- 3)にカットしたパンを浸す。
- 液がしみこんだら容器にパンの半分をしく。
- パンの上に2)のリンゴを敷き、レーズン載せ、シナモンをかける。
- 6)の上を残り半分の液がしみたパンで覆う。液がのこったら上からかける。
- 170度に熱したオーブンで表面に焼き色がつくまで40分くらい焼く。
- 少し冷まして粉糖をかける。冷やしてもおいしい。